投資において「恩株(おんかぶ)」という言葉を聞いたことがありますか?
この恩株は、感情とうまく付き合いながら株式投資を行うことができる手法の一つです。
本記事ではみなさんが気になる「恩株」の仕組みやメリット・デメリット、作り方について詳しく解説します。
この記事を読めば、恩株の作り方、恩株を活用した投資法がわかるようになりますよ!

私は2019年からNISAに取り組み、1000万以上の投資を行っています。現在は含み益は500万円以上を達成しています!
今回は恩株について解説します。
恩株とは?具体例で説明


まずは恩株とはどういうものなのかを説明します。
恩株とは投資元本をすでに回収済みの保有株のこと
具体的には購入した株式が値上がりし、一部を売却することで投資元本を回収し、残った株です。
例えば、次のようなケースを考えてみましょう。
- 1株1,000円のA社株を100株(10万円分)購入。
- その後、株価が2,000円に上昇。( 評価益20万円)
- 50株を売却し、10万円を回収。
- 残った50株が恩株(おんかぶ)となり、以降は“タダ”で保有できる状態になる。
このように、投資元本を確保した後の株式は、価格変動のリスクを気にせず長期的に持ち続けられるのが恩株の特徴です。
恩株にするには株価が必ずしも2倍にする必要はありません。
上の例では、例えば1.5倍になったときには100株のうち75株売れば、元本回収でき、残りの25株は恩株になります。
恩株のメリット


恩株を作ることには、以下のようなメリットがあります。
- 精神的な安心感が得られる
- 配当金や株主優待が無料で受け取れる
- 利益確定の基準を明確にできる
精神的な安心感が得られる
投資元本を回収した後の株式なので、仮に株価がどんなに下落しても「元本割れ」の心配がありません。そのため、市場の変動を気にせず冷静な判断がしやすくなるのが大きな利点です。
株式投資の敵は「強欲」や「恐怖」などの感情です。これらの感情とうまく付き合うために恩株とする意味があります。株価暴落時には精神安定剤の役割を果たしてくれます。
配当金や株主優待が“無料”で受け取れる
恩株を持ち続けていれば、配当金や株主優待をコストゼロで受け取ることができます。
特に、高配当株や株主優待が充実している銘柄では、元本割れを気にすることなく、高い配当や株主優待を享受できるようになります。
利益確定の基準を明確にできる
「株価が2倍になったら半分売却する」といった明確なルールを決めることで、感情に左右されずに利益を確定することが可能です。
恩株のデメリット


一方で、恩株を作るためにはいくつかの注意点もあります。
- 株価が上昇しなければ実現できない
- 配当金や株主優待の減少
株価が上昇しなければ実現できない
恩株を作るには、購入した株式の価値が一定以上に上がる必要があります。
しかし、すべての株が短期間で値上がりするわけではなく、長期間の保有が求められることもあるため、市場の動向を見極める力が必要です。
例えば、NTT(日本電信電話)は以下の図のようにここ3年くらいで株価が変わらないので、恩株化は当分無理でしょう。


こういったディフェンシブ株については株価が安定しているので恩株とせず、長期保有して配当金や株主優待を貰い続ける方針がいいでしょう。
配当金や株主優待の減少
恩株を作るために一部の株式を売却すると配当金や株主優待が減少するデメリットがあります。
特に配当金については配当利回りが高いときに仕込んだ株を売ってしまうと、将来のインカムゲインが減少するリスクがあります。
長期的な配当収入を重視する高配当株投資を実践する場合、売却せずに持ち続ける選択肢も検討しましょう。
私も高配当株投資を実践しており、長期的なインカムゲインを重視するため、あまり恩株化していないのが現状です。
恩株を作るためのポイント


恩株を作るためには、次のようなポイントを意識すると良いでしょう。
成長が期待できる銘柄を選ぶ(景気敏感株がおすすめ)
当たり前ですが、値上がりが期待できる企業の株を選ぶことが重要です。
特に、成長が期待できる業界および安定した業績を持つ企業に注目しましょう。
個人的には景気敏感株の株価低迷時に仕込み、株価上昇時に売却時に恩株を作るのがおすすめです。
一例として、私が保有している恩株候補の銘柄について一部紹介します。以下のような銘柄を選定できるかがポイントになります。
東京海上
東京海上HDは海外事業の飛躍的な成長と国内損害保険事業の堅実な成長から株価が大幅に上昇しています。
取得単価2,573円で現在は6,005円、約233%を達成しています。元本は33,449円のため6,005円時に6株売ることで残りの7株を恩株化することができます。




三井住友
三井住友HDは欧米および日本の金利上昇の影響で預貸金利ザヤが拡大し株価が大幅に上昇しています。
取得単価1,267円で現在は3,971円、約313%を達成しています。元本は7,602円のため3,971円時に2株売ることで残りの4株を恩株化することができます。




三菱UFJ
三菱UFJ銀行についても三井住友HDと同様に欧米および日本の金利上昇の影響で預貸金利ザヤが拡大し株価が大幅に上昇しています。
取得単価648円で現在は2,097.5円、約323%を達成しています。元本は6,480円のため2,097.5円時に4株売ることで残りの6株を恩株化することができます。




この記事を書きながら、上記銘柄についてはここまで上がるならもう少し買い足せばよかったなと思いました。
適切な売却タイミングを決める
株価がどの水準に達したら何株を売却するか、事前にルールを決めておくと、合理的な判断がしやすくなります。
「株価が2倍になったら、半分売却する」など一定のルールをきめると良いでしょう。
配当金や株主優待が充実した銘柄を選ぶ
恩株化した後も利益を得やすいように、高配当銘柄や優待が魅力的な企業の株を選ぶと、より効果的な運用が可能になります。先ほど紹介した3銘柄(東京海上、三井住友、三菱UFJ)も配当利回りは3%以上の高配当銘柄となっています。
逆に恩株としても配当金がでなかったり、恩株化したあとに株価が上がらない銘柄は恩株とする意味がなく、すべて売却するべきでしょう。
単元未満株のすすめ


恩株を気軽に作りたいなら、「単元未満株」がおすすめです。私自身もSBI証券で単元未満株サービス「S株」を活用しています。
単元未満株とは?
単元未満株とは、通常の株式の売買単位である「単元株」(基本的に100株)より少ない株数で購入できる株式のことです。
単元未満株のメリット
日本株式の単元株は100株なので株価が1000円の場合、株式を買うには10万円を用意する必要があります。
しかし、単現未満株であれば1株から購入することができるので、1000円という少額の資金でも人気企業の株主になれるという魅力があります。
単元未満株なら分散投資も少額でできます。
例えば、30万円しか資金がない場合、単元株では1〜3社くらいまでしか投資をすることができませんが、単元未満株では1株数百円〜数千円なので10社以上に分散投資をすることができます。
初心者で日本株をやりたい方にはおすすめです。
単元100株の株の購入する場合、数十万円なので1回の判断にかなりの心労がかかりますが、単元未満株なら数千円なので手軽に買うことができます。
本当に買い物感覚で手軽に楽しく買うことができます。
私も楽しみながら目をつけていた優良株が安くなったタイミングでポチポチ買い増しています。
単元未満株のデメリット
注文はリアルタイムではなく、基本的に始値や終値になります。
受付は24時間ですが、市場への発注は1日3度となります。注文タイミングにより以下の値で取引となります。
- 前営業日14時〜当日7時まで→前場始値
- 当日7時〜10時半まで→後場始値
- 当日10時半〜14時→当日終値


基本的に株主優待は単元100株以上となっています。
単元未満の場合は株主優待は受けられないので注意しましょう。
単元未満株の各社サービス比較
単元未満株サービスは証券会社によって、手数料なとが異なります。各証券会社のサービス内容をまとめました。
SBI証券と楽天証券は手数料無料なのでおすすめです。
証券会社 | 単元未満株取引の可否 | 単元未満株サービス名 | 取引手数料(特定口座) |
---|---|---|---|
SBI証券 | 可能 | S株 | 無料 |
楽天証券 | 可能 | 株ミニ | 無料 |
マネックス証券 | 可能 | ワン株 | 売却時0.55% 最低手数料52円 |
松井証券 | 買付不可、売却のみ | ー | 売却時0.55% |
auカブコム証券 | 可能 | プチ株 | 売買時0.55% 最低手数料52円 |
マネックス証券、松井証券、auカブコム証券は売却時に手数料がかかります。0.55%の場合、1万円の株の取引に55円かかる計算です。
まとめ


以上、今回は恩株の解説と恩株を作るポイントについてをまとめました。
恩株は、先に投資元本を回収することで、その後の値動きについて精神的な安心感を得られるのが最大のメリットでしょう。恩株化した後は精神的な安心感をもって投資判断ができるようになるでしょう。
ただし、株価の値上がりが前提となるため、適切な銘柄選びや売却タイミングの見極めが重要になります。成長が見込めない銘柄では、恩株化するのが難しいケースがあります。そのため、企業の財務状況や将来性を見極めたうえで投資することが重要です。
また恩株のデメリットとして配当利回りの減少があります。せっかく配当利回りが高く仕込めた株を売却してしまうと将来のインカムゲインが減少するリスクがあります。そのため、恩株を作るなら景気敏感株が狙い目でしょう。景気敏感株の株価低迷時に仕込み、株価上昇時に売却時に恩株を作るのがおすすめです。
株式投資の敵は「強欲」や「恐怖」などの感情です。これらの感情とうまく付き合いながら株式投資ができるように、ぜひ本記事で紹介した「恩株」の考え方をご自身の資産運用に取りいれることを目指してみましょう。
最後に本記事で紹介した「単元未満株」について興味を持った方には「単元未満株」のサービスが充実しているSBI証券と楽天証券がおすすめです。
まだ新NISA口座を開設していない方、もしくは新NISA口座を他の証券会社から移管したいと思った方はどちらかの口座開設するのもアリかと思います。ぜひ検討してみてくださいね。
まだNISA口座を開設していない人にはSBI証券と楽天証券のどちらかが断然おすすめ!
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
口座開設数 | 1245万2千 | 1020万 |
NISA口座 | 476万 〜2024年3月 | 524万 〜2024年1月 |
取扱商品数 | 2575件※ | 2569件※ |
取引手数料 | 0円〜 | 0円〜 |
クレカ積立 | 0.5〜5.0% 三井住友カード | 0.5〜1.0% |
単元未満株 | 対応(S株) | 対応(かぶミニ) |
\ 取扱銘柄数No.1/ | \ NISA開設数No.1 / |
、楽天証券決算説明書(2024.2.9)https://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/disc_PDF/kessann_20240209_01.pdf
※2024/6/29時点
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