【2025年最新】SPYDの配当金はいつ?いくらもらえる?増配率やシミュレーションも解説

資産形成の方法として「高配当株投資」が注目を集めています。中でも、高い配当利回りを誇るSTATE STREETのETF「SPYD」は、投資初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。

SPYDの魅力はなんといっても定期的に支払われる配当金です。(※正確には配当金ではなく分配金。本記事ではわかりやすいように配当金とします)

配当金は投資信託にはない魅力の一つで、資産額増加による心のゆとりだけでなく、今の生活をよくしていく可能性があります。

本記事では、SPYDの配当金がいつもらえるのかいくらもらえるのか、そして過去の配当履歴や増配率、最後にシミュレーション結果について詳しく解説します。

矢五郎

はじめまして、矢五郎です。
私は2019年からNISAに取り組み、現在、1000万以上の投資を行っています。SPYDにも下の画像の通り投資をしています。


目次

SPYDの配当金はいつもらえる?支払いスケジュールを解説

SPYDの配当金は年4回(3月、6月、9月、12月)に支払われます。

SPYDの配当金スケジュール(2024年)

2024年のSPYDの配当金スケジュールは以下の通りでした。

権利付き最終日
(この日までに買う)
権利落ち日・権利確定日配当支払い日
2024年3月14日2024年3月15日・3月18日2024年3月21日
2024年6月20日2024年6月21日2024年6月26日
2024年9月19日2024年9月20日2024年9月25日
2024年12月19日2024年12月20日2024年12月25日

上の表の通り、権利落ち日から3〜5日後に配当金が支払われています。

曜日の関係で翌月上旬にずれることもありますね。

権利付き最終日、権利落ち日、権利確定日について

配当金には「権利付き最終日」、「権利落ち日」と「権利確定日」があるため、事前に確認しておきましょう。

権利付き最終日:権利落ち日の前営業日。この日までに株を買えば、配当をもらえる。
権利落ち日:権利付き最終日の翌営業日。この日に株を買っても、配当はもらえない。
権利確定日:この日に株主として名簿に記載される。外国株の場合、権利落ち日と同日。

<例>12月23日が権利落ち日の場合

12月20日(金)12月21日(土)12月22日(日)12月23日(月)
権利付き最終日休場休場権利落ち日・権利確定日

SPYDの配当金を受け取るためには、権利付き最終日までSPYDを購入して、権利落ち日にSPYDを保有している必要があります

権利落ち日に購入しても、その配当金はもらえないため注意しましょう。

配当だけが目的なら権利落ち日の前日までに株を購入して権利落ち日に売却すればよいのです。

SPYDの配当金スケジュール(2025年最新)

2025年のSPYDの配当金スケジュールは以下の通りです。

権利付き最終日
(この日までに買う)
権利落ち日・権利確定日現地配当支払い日
2025年3月21日2025年3月24日2025年3月26日
2025年6月20日2025年6月23日2025年6月25日
2025年9月19日2025年9月22日2025年9月24日
2025年12月19日2025年12月22日2025年12月24日

2025年の配当金スケジュールは曜日の関係で2日程度遅れますが、ほぼ同じ日付の予定です。

上の表で記載した配当支払日は現地(米国)支払日なので、実際の日本での配当支払日は2024年の実績から考えると現地支払日の翌日となります。

権利落ち日の確認方法

SPYDの権利落ち日の確認方法はSTATE STREET社のHPで確認できます。

SPYDのページの「Document」→「SPDR Dividend Distribution Schedule」をクリック

2025年のSPYDの配当予定はPDFの3ページ目に記載がありました。

英語がわからない人のための翻訳は以下の通り。

  • RECORD DATE:権利確定日
  • EX DATE:配当落ち日
  • PAYABLE DATE:支払日

SPYD以外にもSTATE STREET社のETFが載っていますので参考にしてください。


SPYDの配当金はいくらもらえる?過去の配当実績と利回り

SPYDの配当利回りは2025年2月13日現在、4.26%となっています。

SPYDは4%を超える高い利回りで配当金がもらえる高配当ETFとして人気があります。

では、年4回もらえる配当金はいくらもらえるか紹介します。

2024年のSPYDの配当金はいくら?最新データをチェック

2024年の最新配当データは以下の通りです。

配当支払い月1株あたりの配当金1株あたりの配当金(税引き後)
3月$0.37$0.27
6月$0.49$0.35
9月$0.46$0.33
12月$0.55$0.39
合計$1.87$1.34

配当金利回り(税引き前)の計算

2025年2月12日の終値$43.79で計算すると

1.87/43.79=0.0427,,,(4.27%)

4.27%は税引き前の利回りであり、特定口座で購入している場合は米国の10%、および国内の20.315%の税金がかかります。

配当金利回り(税引き後)の計算

特定口座:1.87/43.79*0.9*(1-0.20315)=0.0306229,,,(3.06%)

NISA口座:1.87/43.79*0.9=0.0384334,,,(3.84%)

例えば特定口座でSPYDを100万円分購入した場合の配当金は税引き後で3万円程度となります。

NISA口座でSPYDを100万円分購入した場合の配当金は税引き後で3万8000円程度となります。

実際の配当金実績

参考に私が実際に貰った配当金の額を紹介します。

私は2024年、合計10,395円をSPYDから配当として貰いました。これだけのまとまった配当金は嬉しいものです。

私の場合、特定口座でSPYDを購入しているため、税金は米国の10%、および国内の20.315%です。

過去10年間の配当推移と増配率の傾向

過去10年間の配当推移は以下の通り。SPYDは設定日が2015年10月であり、2015年は12月しか配当がないため、2015年は除外しています。

SPYDの配当は過去10年間でみると減配も多く、安定していないというのが現状です。

年度年間配当金増配率
2015年
2016年$1.51
2017年$1.42+13.1%
2018年$1.62-6.4%
2019年$1.75+8.0%
2020年$1.63-6.3%
2021年$1.55-4.9%
2022年$1.98+27.6%
2023年$1.82-8.0%
2024年$1.87+2.2%

増配率は平均すると年間+3.16%となりました。長期トレンドは増配傾向なのでそこは安心できる点かと思います。


SPYDで配当金生活は可能かシミュレーション

SPYDは配当利回りは4.27%と高配当であるが、SPYDで配当金生活を送るにはやはりそれなりの資産が必要になります。

SPYDの配当金シミュレーション

1ヶ月の希望額に対していったいいくら必要か試算してみます。結果は以下の通り。

月20万貰う場合、7000万円以上の資産が必要であり、SPYDでの配当金生活は難しいということがわかりましたね。

2人以上世帯の場合、月20万円では暮らせないのでさらに資産が必要になります。

1ヶ月の希望額年間換算外国税額控除なし外国税額控除あり
1円12万円391万円351万円
3万円36万円1173万円1056万円
5万円60万円1955万円1760万円
10万円120万円3910万円3519万円
20万円240万円7820万円7038万円

しかし、完全な配当生活は無理でも例えば月5万円の配当収入を目標にすれば2000万以下で達成できるため、長期的な投資ができれば現実的ではないでしょうか。

月5万円あれば、家賃以外の固定費をまかなうことができ、生活が十分に楽になりますよ。

このような部分的な配当生活を目標にSPYDで高配当投資を行いましょう。

外国税額控除とは?二重課税を避ける方法

SPYDの配当金には米国で10%の源泉徴収された後、差し引かれた金額に対してさらに日本でも20.315%課税されます。

ひどい話ですよね。

しかし、外国税額控除を活用することで米国での10%課税を取り返せるのです。

外国税額控除を活用するためには確定申告をしなければなりません。

確定申告もなかなか面倒ですが、取り戻せる額が大きければ外国税額控除を活用するとよいでしょう。
私の場合は、米国株からの配当は年間約8万円のため、10%の約8000円のために確定申告をやるかといえばやりませんが、額によってはやる価値があるでしょう。


まとめ|SPYDの配当金はいつもらえて、どのくらい期待できる?

今回はSPYDの配当金についていつもらえるのか、いくら貰えるのかを紹介した記事でした。

最後にこの記事で紹介した内容をまとめてみましょう!

  • SPYDの配当金は年4回(3月・6月・9月・12月)に支払われる
  • SPYDの配当金をもらうには権利付き最終日までSPYDを購入して、権利落ち日にSPYDを保有している必要がある
  • 2025年の配当金スケジュールは曜日の関係で2日程度遅れますが、ほぼ同じ日付の予定です。
  • SPYDの配当利回りは2025年2月13日現在、4.27%
  • SPYDの2024年の年間配当は$1.87(税抜き)であり、NISA口座であれば$1.68、特定口座であれば$1.34
  • SPYDの配当推移は過去10年間でみると減配もあり、安定していない。
  • 増配率は平均で+3.16% 長期トレンドは増配傾向。
  • 月20万配当金を貰う場合、7000万円以上の資産が必要であり、SPYDでの完全な配当金生活は難しい
    ただし月5万円であれば2000万以下で達成できるため、現実味がある数値である。

SPYDについては高配当ETFとして人気ですが、注意も必要です。

注意点は配当に特化している分、成長性があまりないことです。成長性がなく株価が上昇しにくいため、元本割れのリスクが高いETFです。元本割れにならないように株価が下がったタイミングを見て投資をする必要があります。

それらの注意点を考慮したうえで配当金も貰いたいという方はSPYDがおすすめです。配当金をもらって日々の生活も良くしていきましょう。

またSPYDだけでなく、キャピタルゲインが得られるインデックス投資と組み合わせたほうが資産も効率的に増やせるのでおすすめです。

大切なことは本記事を読んだりして自分の投資した商品についてはよく理解し、暴落や不況がきた時にも相場から降りず、長期で居続けることです。

今後も今回のように投資商品の中身を紹介する記事を書くのでよかったら見てきてください。そして自分の投資する商品について理解を深めて投資握力を高めていってくださいね。それが投資で成功する再現性の高い方法だと思います。

最後に、記事で紹介したSPYDに興味を持った方は新NISAを始めて間もない方もしくは新NISAを始めるか検討している方だと思います。

以下の記事でおすすめの証券会社としてSBI証券を紹介しているので参考にしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

こんにちは、矢五郎です。
「新NISAを多くの人に、特に子育て世帯に広めたい」をテーマに情報発信しています。
2019年からNISAに取り組み、現在1000万以上の投資を行っています。
・S&P500派
・高配当株も少々
・仮想通貨も味付け程度に
・30代エネルギー業界サラリーマン
・5歳と1歳の男の子を育てるパパ

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