【シミュレーションあり】月2万円の配当金をもらうにはいくら必要！？

資産形成の方法として「高配当株投資」が注目を集めていますよね。みなさんも興味があるのではないでしょうか？

配当金は株式投資の魅力の一つで、将来の資産額の増加でなく、今の生活をよりよくしていく可能性があります。

この記事では、月2万円の配当金を得るためにはどれくらいの資金が必要なのか？ 具体的な計算やおすすめの投資法について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、月に2万円の配当金をもらう具体的な方法がわかりますよ！

月2万円の配当金で何ができるか？

月2万円の配当金があると、日々の生活に目に見えるゆとりをもたらすことができます。

生活費の一部をカバー

• 通信費の支払い：スマホ代、光回線代をカバーできます。
• 光熱費の支払い：電気代やガス代を配当金でまかなうことができます。

ちょっとした贅沢

• 週１回の外食・飲み代：カフェでのランチや居酒屋での飲み代として使えます。
• 趣味の充実：書籍の購入、映画鑑賞、サブスクサービス、習い事、趣味の資材の支払いに。

年に２〜３回の旅行

月に２万円ということは年24万円となります。国内旅行であれば、2〜3回は行ける金額となりますので、配当金を家族旅行に使うのもおすすめです。

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このように、月2万円の配当金があると、日々の生活にゆとりをもたらし、人生が豊かになっていきます。

またインデックス投資と違って若いうちからお金を使えるのが一番のメリットです！

配当金の税金について

配当金には税金がかかるため、実際に受け取れる金額は少し減ることを理解しておきましょう。

日本株の税金

日本の株式から得られる配当金には20.315%の税金がかかります。ただし、新NISAを利用すれば非課税で受け取ることができます。

米国株の税金

米国株の配当金は米国で10%の税金が源泉徴収された後、日本国内で20.315%の税金がかかります。そのため、最終的な税率は約28.3%になります。

ただし、新NISAを活用すれば、国内の税金が非課税となり、税金は米国での10%のみとなります。

外国税額控除について

米国株を含む外国株の二重課税を軽減する方法として、「外国税額控除」を活用すれば、確定申告で一部の税金を取り戻すことが可能です。

新NISA枠の場合は外国税額控除が使えません。

月2万円の配当金を得るにはいくら必要？

次に、本題である「月2万円の配当金を得るためには、いくら投資が必要か？」について計算してみます。

配当利回りごとの必要投資額

投資額は、選ぶ銘柄の配当利回りによって大きく変わります。

利回り別の必要投資額を以下の通りシミュレーションしました。必要投資額は新NISAを活用した場合と特定口座で運用した場合で異なります。

配当利回り	新NISA口座 日本株（万円）	新NISA口座 米国株（万円）	特定口座 日本株（万円）	特定口座 米国株（万円）
2.0%	1200	1334	1506	1674
2.5%	960	1067	1205	1339
3.0%	800	889	1004	1116
3.5%	686	762	861	957
4.0%	600	667	753	837
4.5%	534	593	670	744
5.0%	480	534	603	670
5.5%	437	485	548	609
6.0%	400	445	502	558

月２万円の配当金をもらうためにはそれなりの投資額が必要だということがわかりましたね。ただし、非現実的な数字でなく、新NISAでの積立を行えば達成可能な数字ではないでしょうか。

新NISAの活用をおすすめ

税金のかからない新NISA口座での投資を行うことをおすすめします。

たとえば、特定口座で配当利回り３％の米国株を買う場合は約28.3％の税金がかかるため、月に２万円の配当金をもらうための必要額は1116万円となります。

しかし、同じ配当利回り３％でも新NISA口座で日本の高配当株を買えば月に２万円の配当金をもらうための必要額は600万円ですみます。

この計算結果からも新NISAがいかに素晴らしい制度かがわかります。

配当利回り3.0％、特定口座、米国株の場合の必要投資額　計算例
24/0.03/((1-0.1)*(1-0.20315))=1115.503406[万円］

月2万円の配当金をもらうための積立シミュレーション

新NISAを活用した月2万円の配当金をもらうための積立シミュレーションをしてみました。

手元資金がない場合、月2万円の配当金をもらうための必要投資額は新NISAを活用しインデックスファンドへの積立で貯めることをおすすめします。

年7％の利回りのインデックスファンドに積立した場合の積立シミュレーション結果は以下の通り。

シミュレーション結果を下の表にまとめました。シミュレーションをもとに毎月の投資額と投資期間を設定してみましょう。

毎月の積立額	配当利回り3％ 必要投資額800万円を目指す	配当利回り4％ 必要投資額600万円を目指す
1万円	25年	22年
2万円	18年	15年
3万円	14年	12年
4万円	12年	9年
5万円	10年	8年
10万円	6年（5.5年）	5年（4.3年）

月５万円を年７％のインデックスファンドに投資した場合、必要投資額の600万円貯めるのに約８年間の期間が必要になります。

毎月の積立額をあげれば、必要投資額に達成する期間も短縮するため、労働収入を上げると同時に固定費の削減を行う必要があります。

固定費の削減については以下の記事を参考にしてください。

月2万円の配当金　増配による配当金推移

月2万円の配当収入を早期につくることができれば、後は増配により配当収入をさらに増加させることができます。

年間増配率1〜5％のときの配当金推移をシミュレーションした結果を下の表にまとめました。

年間増配率	5年後	10年後	20年後	30年後
1%	25万円	26万円	29万円	32万円
2%	26万円	29万円	35万円	43万円
3%	27万円	32万円	43万円	58万円
4%	29万円	35万円	52万円	77万円
5%	30万円	39万円	63万円	103万円

年間増配率5％の商品に投資をすれば、月2万円だった配当収入は30年後には年間103万円（月8.6万円）に増加することがわかりました。

この金額は老齢基礎年金の81万6000円を上回る金額となります。

月2万円の配当収入を早期につくり、時間を味方につければ、年金の倍以上の収入を老後にもたらす可能性があります。

月2万円の配当金を達成するための3つのポイント

月2万円の配当金を達成するために必要なポイントが３つあるので紹介します。

割安なタイミングで購入する

高配当株投資はタイミング投資であり、インデックス投資のように毎月つみたてで買うものではありません。

株価が安くなった割安なタイミングで購入することが重要です。

特に景気後退時には、高配当銘柄が一時的に値下がりし、良い買い場になることがあります。

株価が下がれば配当利回りは高くなるので、狙っている企業の株価が下落し、自分の決めた配当利回り（例えば4％など）になったら購入するなどのルールに従い、株を購入しましょう。

当然、配当利回りが高いほど、月2万円の配当金を達成する投資額は少なくてすむので、タイミングを狙って割安なタイミングで購入してくださいね。

高配当でも業績が悪い企業は避ける

一見、配当利回りが高い企業でも、業績が悪化している場合があるので要注意です。

業績が悪化すると、配当が減配・無配になるリスクがあるため、財務状況や利益推移など、以下の銘柄分析チェックリストを活用して確認しましょう。

以上のチェックリストを満たす銘柄に投資しましょう。

現在の配当利回りがイマイチでもチェックリストを満たす企業は増配していき、将来的に利回りの高い高配当株になる可能性があります。

また銘柄分析にはIRBANK（日本株）というサイトがおすすめです。

米国高配当ETFの場合は優良なETFであるVYMやSPYD、HDVなどを買っておけば間違いなく、銘柄分析は不要です。

配当金投資には若いうちは配当金をもらって今の生活をよりよくしながら、老後の生活も豊かにする力があります。

50銘柄以上に分散投資する

1つの銘柄に全資金を投じるのはリスクが高いため、分散投資をすることが重要です。50銘柄以上が目標になります！

投資先を分散することで1つの企業の株価が下がったとしても、他の企業の株価で損失をカバーできるメリットがあります。

下の表は名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」で紹介された分散投資の効果についてです。
著者のバートン・マルキール曰く、投資先を増やすほど、リスクは下がり続け、50銘柄に分散すれば総リスクの60％以上を低減できるとのこと。

また企業だけでなく、複数の業種や国に分散することが重要です。

私も実践していますが日本株だけでなく、米国の高配当ETFや個別株を組み合わせることで、リスクを分散しながら安定した配当収入を目指せます。

おすすめの高配当株・ETF

では、具体的にどの銘柄が高配当銘柄としておすすめなのか、私が実際に購入している中から数銘柄、紹介します。

これらを組み合わせることで、安定した配当収入を得ることができます。

日本の高配当株

2025年2月22日現在の配当利回りを記載します。

• キリン（2503）：配当利回り3.67%
• 旭化成（3407）：配当利回り3.56%
• ニホンフラッシュ（7820）：配当利回り4.51%
• SBI（8473）：配当利回り3.53%
• センチュリー21（8898）：配当利回り4.01%
• 蔵王産業（9986）：配当利回り4.18%
• NFJ-REIT（1343）：配当利回り4.65%

日本の高配当株は株価が下がったタイミングで単元未満株で数株ずつ買い増し、自分だけの高配当ETF（詰め合わせパック）を作成しています。

日本には米国株ETFのように優良な詰め合わせパックがないので個別株を組み合わせて自分で作るしかないのです。

米国の高配当ETF（長期安定）

• VYM（バンガード・米国高配当株ETF）：配当利回り2.62%
• SPYD（S&P500高配当ETF）：配当利回り約4.18%

上記の米国高配当ETFは過去の平均配当利回りから割安か割高か判断して購入することをおすすめします。

現在は、VYM、SPYDともに株価が上がりすぎており、割高になっています。平均利回り以上になってから買いましょう。

米国高配当株

ベライゾン（VZ)：配当利回り6.31％

ベライゾンは米国個別株で唯一、私が持っている銘柄になります。この銘柄は運良く割安に買えたので保有しております。購入のタイミングは22年から23年の下落相場の底あたりで購入できました。

米国株の個別株に投資をすれば、5％超の高配当を得ることが可能ですが、英語で情報が取りづらいので、基本的におすすめしません。

まとめ：月2万円の配当金をもらうにはいくら必要！？

以上、ここまで「月2万円の配当金を得るためにはどれくらいの資金が必要なのか？」および各シミュレーション結果やおすすめの投資先について詳しく解説しました。

最後にこの記事で紹介した内容をまとめてみましょう！

月２万円の配当金をもらうためには、600〜1100万円とそれなりの投資額が必要だということがわかりましたね。

手元資金がない場合には、一旦インデックス投資で必要投資資金を貯めることをおすすめします。
必要投資資金が集まったら、高配当株投資に徐々に移行していきましょう。

月2万円の配当収入は今の生活を配当金でよりよくしていく力があります。また月２万円の配当収入を早期につくれば、増配により老後の生活に年金以上の定期収入をもたらす力があります。

本記事で「月２万円の配当金」がほしいと思った方はぜひ高配当株投資を実践してみましょう！

最後に、「高配当株投資」に興味を持った方は「単元未満株」のサービスが充実しているSBI証券と楽天証券がおすすめです。
まだ新NISA口座を解説していない方、もしくは新NISA口座を他の証券会社から移管したいと思った方はどちらかの口座開設するのもアリかと思います。ぜひご検討くださいね。