【S&P500】過去50年以上のデータから算出した年平均利回りは?

2024年から新NISAが始まり、S&P500に連動する投資信託が各証券会社の投資信託ランキングで常に上位を獲得しており、大人気です。

しかし、実のところ、自分が投資しているS&P500の年平均利回りについて知らない人が多いのでは?

自分が投資している商品について理解が足りないと暴落や不況がきた時に不安になり狼狽売りしてしまいます。
インデックス投資で重要な相場から降りず、長期で居続けることができなくなってしまうのです。

他の記事ではこの記事ではS&P500の1961年〜2023年(63年間)のデータから算出した年平均利回りについて紹介します。

モブたぬき

S&P500の年平均利回りって10%くらいかな?よくわからないけど人気だから投資してみたよ

矢五郎

S&P500の年平均利回りを答えられる人って意外と少ないよね。
今回はデータが集計できる63年間のデータを使って年平均利回りを計算してみたよ!

この記事の前半部分では「S&P500の平均利回り」を解説、後半部分では「つみたてシミュレーション」を紹介します。

この記事を読めば、自分が投資しているS&P500の利回りがわかるようになり、より投資握力(狼狽売りしない力)が高まりますよ。

矢五郎

私は2019年からNISAを取り組み、
現在、1000万以上の投資を行っています。
下画像の通り、S&P500の投資をメインに行なっています。
今回はS&P500の平均利回りを紹介します。

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目次

S&P500の概要

まずはS&P500の概要について解説します。

S&P500とは

S&P500とは
米国株式市場を代表する株価指数の一つです。この指数は、Standard & Poor’s(スタンダード・アンド・プアーズ)が算出・公表しており、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する米国企業の中で、時価総額が大きく流動性の高い500社の株価をもとに算出されます。

S&P 500指数の主な特徴

  1. 幅広い市場カバレッジ
    • S&P 500指数は米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国経済全体の健康状態を反映する指標とされています。
  2. 構成銘柄
    • テクノロジー、金融、ヘルスケア、消費財、エネルギーなど、多岐にわたる業種の企業が含まれています。これにより、特定のセクターに偏らず、バランスの取れたポートフォリオとなっています。
  3. 時価総額加重方式
    • 各企業の株価に企業の発行済株式数を掛け合わせた時価総額によって指数が計算されます。これにより、大企業の影響が大きくなります。
  4. 定期的なリバランス
    • S&P 500指数の構成銘柄は、四半期ごとにリバランスが行われます。具体的には、3月、6月、9月、12月の四半期末に実施されます。これにより、経済の変化や企業の成長・縮小が反映され、常に現状を正確に反映するように調整されています。
  5. 指標としての重要性
    • 投資家や金融専門家は、S&P 500指数を経済の動向や市場のパフォーマンスを評価する基準として利用しています。また、多くの投資信託やETFがS&P 500指数に連動する形で設計されています。

新NISAが始まったこともあり、1番人気の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」投資信託の純資産額は2024年6月現在4.5兆円を超え、売れに売れているファンドになります。

人気の理由は「圧倒的なリターン」と「0.09372%という信託報酬率の安さ」にあると思います。

リターンがよいとされていますが、利回りはどれくらなのでしょうか?この記事で紹介します。

【S&P500】過去50年以上のデータから算出する年平均利回り

では、S&P500の過去の年平均利回りはどれくらいなのでしょうか。

S&P500の利回りについては他のサイトにも載っているかもしれませんが、この記事では他のサイトにあまり載っていない過去50年以上のデータから算出した年平均利回りを紹介します。

また今回は、実際にS&P500に連動する投資信託を想定し、配当込み、円換算のデータを使用していますよ。

利回りの計算には1961年から2023年まで(63年間)のS&P500(配当込み、円換算)データを使用しています。(データ出典元:myINDEX https://myindex.jp/data_i.php?q=SP1001JPY

投資期間は30歳から60歳までの投資を想定し30年間行うこととし年平均利回りを計算してみました。結果は以下の通り。

S&P500(30年間)
年平均利回り:8.39%

この結果についてみなさんはどう感じたでしょうか?

私の正直な感想としては意外と低いという感想です。

投資初心者の頃はS&P500の利回りはすくなくとも10%以上くらいはあるのかなというイメージでした。

上記の年平均利回りはどのような計算で出したのか。これから詳しく解説します。

【S&P500】50年間以上のデータから算出した年平均利回り 計算方法

S&P500の年平均利回りの計算方法は以下の通り。

・1961年〜2023年(63年間)の年利回りデータを採取

・投資開始年を1961年から1994年まで34回変え、30年間の年平均利回りを計算
 1. 各年のトータルリターンを計算: 投資開始年から30年間のトータルリターンを求める。

2. トータルリターンから年平均利回りを計算: トータルリターンから年平均 利回りを次のように計算: 年平均利回り=(トータルリターン)^(1/30)−1

・投資開始年を変えた34回の30年間年平均利回りの平均を計算

投資開始年1961年〜1973年の各30年間投資年平均利回りは以下のグラフの通り。

上のグラフを見てわかるように投資開始年を34年シフトさせたことによって年平均利回りの幅は最高11.0%から最低5.3%となっており、投資開始年によって2倍以上のばらつきがあることがわかりました。

このばらつきのある年平均利回りのさらに平均をとると8.39%となります。

ばらつきはあるものの1985年以降の近年に投資を始めた場合年平均利回りが高い傾向にあることがわかりました。

これはS&P500指数が最近の10年間、リターンがよく、年平均利回りを押し上げているということが要因です。

【S&P500】過去10年間の利回り

過去10年間の利回りを見てみましょう。

グラフを見るとわかるようにほとんどがプラスリターンであり、最大42.6%、30%以上のリターンを4回も叩き出しています。10年間の年平均リターンは16.9%でした。

この過去10年の米国株のリターンが良すぎるため、年平均利回りを押し上げる格好となっています。

過去50年以上のデータから算出した利回りからわかること

近年のS&P500の利回りが好調のため、最近のデータを使用して年平均利回りを計算すると年平均利回りは高くなりがちです。

しかし、過去50年以上のデータを使用することで平均利回りは長期でならされて、より現実味を帯びた利回りになります。

この現実味のある利回りが8.39%という値になります。

S&P500の利回りについて巷でよく言われている10%という値は近年のある期間のデータを切り取り計算したものか、円換算していないデータであるというのが実態です。

この記事からわかったことは過去50年以上のデータから算出したS&P500の年平均利回りは10%にとどかず、8.39%であるということです。

S&P500のリターンに過度に期待しすぎずに約8%程度の利回りを想定するのがいいでしょう。

また最低利回りの約5%になった際も困らないように対策しておくことも必要です。

次の章ではつみたてシミュレーションを実施し、将来のリターンを想定してみましょう。

S&P500のつみたてシミュレーション

上記の利回りを求めるのに使用したS&P500の63年間のデータを使用して毎月のつみたて額に応じた30年間のつみたてシミュレーションを実施してみます。

つみたて額は現実的に可能な3万円、5万円としました。

では見ていきましょう。

毎月3万円つみたて

毎月3万円のつみたてを行うと年間36万円、投資元本は30年で36×30=1080万円となります。

この金額について実際の過去の利回りを用いてトータルリターンを計算します。

結果は以下の通り。

先ほどの計算で求めた年平均利回り8.39%で30年間株価が上昇した場合のグラフ(青線)は綺麗な右肩上がりの指数関数になりますが、実際の過去のデータは綺麗な右肩上がりにならず、上下にばらつきを持った線になります。しかし、ばらつきながらも右肩上がりに上昇していることがわかるでしょう。

スクロールできます
投資開始年トータルリターン
最大1970年8379万7467円
最小1982年2564万5741円
平均4547万5488円

S&P500に月3万円を30年間つみたて投資を行なった場合、平均利回り8.39%ではトータルリターンは約4550万円となりました。月3万円でも老後資金には十分な大金になりますね。

最大リターンは1970年からの投資を開始した場合でその額は約8380万円となりました。もう少しで億に届きそうな勢いです。

一方、最小リターンは1982年からの投資を開始した場合で、約2560万円でした。最小リターンと最大リターンの差が3倍以上となり、投資開始時期によってリターンがかなり変わることがわかりました。

毎月5万円つみたて

毎月5万円のつみたてを行うと年間60万円、投資元本は30年で60×30=1800万円となります。

この金額は新NISA枠の上限いっぱいの金額となります。

この金額について実際の過去の利回りを用いてトータルリターンを計算します。

結果は以下の通り。

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投資開始年トータルリターン
最大1970年1億3966万2444円
最小1982年4274万2902円
平均7579万2480円

S&P500に月5万円を30年間つみたて投資を行なった場合、平均利回り8.39%ではトータルリターンは約7580万円となりました。月5万円積み立てると老後の心配はないでしょう。

最大リターンは1970年からの投資を開始した場合でその額は約1億4000万円となりました。月5万円でも積み立てればトータルリターンが1億に到達するパターンが出てくるのが驚きです。

一方、最小リターンは1982年からの投資を開始した場合で、約4270万円でした。この金額は月3万円つみたての場合の平均利回りと同等な額となります。最低リターンでも月3万円の平均になることがわかりましたね。

3万円でも5万円つみたてでも最大、最小で3倍以上と振れ幅があるため、あくまでも最小リターンよりの想定が必要。

年平均利回りとつみたてシミュレーションの違い

年平均利回りとつみたてシミュレーションで最大、最小リターンになる投資開始年が変わりました。

この差は「一括投資」か「つみたて投資」かの違いになります。

年平均利回りを求める計算では投資開始年を1とし、30年利回りをかけた値をトータルリターンとして割戻して年平均利回りを出しております。したがって年平均利回りの計算では投資開始年に「一括投資」した際の利回りになります。

一方、つみたてシミュレーションは毎月投資元本を増やしている「つみたて投資」のため、両者で最大、最小リターンになる投資開始年に違いがでたのでしょう。

【S&P500】過去50年以上のデータから算出した年平均利回り まとめ

以上、「S&P500の平均利回り」と「S&P500のつみたてシミュレーション」をまとめました。

最後にこの記事で紹介した内容をまとめてみましょう!

  • 過去63年間のデータから求めたS&P500の年平均利回り(30年間)は8.39%
  • S&P500は近年好調であり、近年および短期間のデータは利回りが高くなりやすい。
  • 巷で言われている10%は近年のある期間の切り取りの値であり、実際には約8.39%である。リターンは期待しすぎないこと。
  • シミュレーション結果は以下の通り。将来に期待が持てます!
    月3万円つみたて:最大8380万円、最小2560万円、平均4550万円のトータルリターンとなる。
    月5万円つみたて:最大1億4000万円、最小4270万円、平均7580万円のトータルリターンとなる。
  • シミュレーション結果をみると3万円でも5万円つみたてでも最大、最小で3倍以上と振れ幅があるため、あくまでも最小リターンよりの想定が必要。

いかがでしたでしょうか?

今回は「S&P500の年平均利回り」についての記事でした。

この記事でみなさんが投資している「S&P500の年平均利回り」を知ることができましたね。

しかし今回の年平均利回りはあくまでも過去のデータであり、将来の利回りも同じになるとは限りませんのでそこはご留意ください。

ただし、ある程度の参考となる重要なデータであることは間違いないでしょう。
今回のシミュレーション結果で求めた最小リターンを想定し、人生の予算を組むことをお勧めします。
それ以上のリターンになれば余剰資金ができたなということで心に余裕ができると思います。

この記事を読んだように自分が投資した商品の理解を深め、何があっても相場から離脱しない投資握力を高めてください。インデックス投資では相場から降りず、長期で居続けることが再現性高く勝つ唯一の方法です。

このブログではみなさんの資産形成を情報発信という形で応援しています。
ぜひお役立てください。

最後に、記事で紹介した「S&P500」に興味を持った方は新NISAを始めて間もない方もしくは新NISAを始めるか検討している方だと思います。

以下の記事でおすすめの証券会社を紹介しているので参考にしてみてくださいね。

まだNISA口座を開設していない人にはSBI証券楽天証券のどちらかが断然おすすめ!

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SBI証券楽天証券
口座開設数1245万2千1020万
NISA口座476万
〜2024年3月
524万
〜2024年1月
取扱商品数2575件※2569件※
取引手数料0円〜0円〜
クレカ積立0.5〜5.0%0.5〜1.0%
単元未満株対応(S株)対応(かぶミニ)

\ 取扱銘柄数No.1/

\ NISA開設数No.1

出典元:SBI証券決算説明資料(2024.5.10)https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/irpress/kessanshiryou_240510.pdf
、楽天証券決算説明書(2024.2.9)https://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/disc_PDF/kessann_20240209_01.pdf
※2024/6/29時点
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この記事を書いた人

こんにちは、矢五郎です。
「新NISAを多くの人に、特に子育て世帯に広めたい」をテーマに情報発信しています。
2019年からNISAに取り組み、現在1000万以上の投資を行っています。
・S&P500派
・高配当株も少々
・仮想通貨も味付け程度に
・30代エネルギー業界サラリーマン
・5歳と1歳の男の子を育てるパパ

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