2024年1月から始まった新NISAではオルカンやS&P500が大人気ですが、よりアクティブな投資先としてナスダック100について気になっている人もいるかと思います。
新NISAはS&P500でいい気がするけど、爆益で話題のナスダック100もきになる。
結論から言って
ナスダック100を新NISAのメインで投資するのはおすすめしません。
この記事ではナスダック100に投資するメリットとデメリットどちらも教えるね!
この記事を読めば、新NISAでナスダック100に投資するか否かの判断がつくと思いますよ。
私は2019年からNISAを取り組み、
現在、1000万以上の投資を行っています。
今回は新NISAのナスダック100おすすめ銘柄について紹介します。
ナスダック100メインはおすすめしない理由
新NISAのメインでナスダック100に投資するのはおすすめしない理由を解説します。
おすすめしない理由①:値動きがはげしく、リスクが高い。
おすすめしない理由②:運用コストが高い。
①値動きがはげしく、リスクが高い。
おすすめしない理由はやはり、リスクの高さです。
特に新NISAを始めたばかりの初心者にはナスダック100の値動きの激しさには耐えられないでしょう。
ナスダック100は例えば、新NISAで大人気なS&P500よりも値動きもはげしくリスクが高いです。
ナスダック100はリスク許容度が求められる指数で特に株価下落時の値動きが激しく、この値動きに耐えられるかが投資する判断材料になるでしょう。
株価下落時の値動きについて
2022年1月から2023年1月までのチャートをみてみましょう。
この時期は米国株は2021年1月にピークをつけ、2023年初頭まで下落を続けた時期となります。
パフォーマンス
ナスダック100(緑線):-33.0%
S&P500(青線):-18.3%
この時期はナスダック100のほうがS&P500よりパフォーマンスが悪い結果になりましたね。
ナスダック100は株価が下落基調の際は値下がりが激しいことがわかりました。
ナスダック100に投資する場合はこの-30%以上の値下がりを覚悟で投資しなければなりません。
資産のメインをナスダック100に投資していると資産が30%程度なくなります。
このダメージは大きく、どれくらいで株価が回復するのかもわかりません。
そのような状況に陥った場合、私を含め、多くの方が耐えられないと思うのでナスダック100を新NISAのメインで投資するのはおすすめしません。
ボラティリティについて
次に直近5年間のS&P500とナスダック100のボラティリティ(価格変動幅)を計算してみました。
直近5年の年率換算ボラティリティ | |
ナスダック100 | 25.7% |
S&P500 | 21.3% |
ボラティリティの意味するところはナスダック100であれば1年で25.7%以下の値動きが68%の確率(標準偏差の性質)で起こることを示しています。
この結果からわかるようにナスダック100は常にS&P500より値動きが激しいです。
ナスダック100を選ぶ際の注意点として基本的に常に値動きが激しいということを覚えておいてくださいね。
新NISAの必勝戦略はあくまでも長期投資なので下落や値動きの激しさに耐え、売却しないという決意がもてるならナスダック100を選べる、それ以外の方はS&P500もしくは全世界株が最適かと思います。
②運用コストが高い
おすすめしない理由の2つ目が運用コストの高さです。
新NISAで大人気の全世界株(オルカン)やS&P500指数に連動した投資信託については価格競争が進み、信託報酬率が0.1%以下となっているのに比べて、ナスダック100投資信託は信託報酬率が高い傾向にあります。
以下はナスダック100に連動した投資信託の一例です。
ナスダック100投資信託の信託報酬率は約0.2〜0.5%と高く、オルカンやS&P500の2倍以上のコストがかかります。
0.1%程度高いだけで変わらないと思った方がいると思いますが、複利の力でこのコスト差がじわじわと効いていきますよ。
また資産が大きくなるとその分、支払う額もおおきくなるでしょう。30年間の長期では0.1%の差が何百万円の差になります。
お楽しみ枠としてナスダック100に投資するならアリ
ただし、皆さんがナスダック100に注目している理由もわかります。
私もナスダック100には新NISAで投資しており、お楽しみ枠として資産の2割程度をナスダック100に投資するのはアリです。
2割程度ならリスクの高さにより一時的に資産が減っても売らずに持ち堪えられるかと思います。
それではお楽しみ枠としてナスダック100に投資する理由3選を紹介します。
ナスダック100は米国のハイテク企業上位100社に投資できます。
米国のビッグテックの成長に期待するならお楽しみ枠としてナスダック100に投資するのがいいでしょう。
- S&P500より米国のビッグテックに集中投資できる
- S&P500より高いパフォーマンス
- 金融ショックに強い
S&P500より米国のビッグテックに集中投資できる
ナスダック100の構成銘柄、構成比率についてS&P500と比較してみます。
構成銘柄 | ナスダック100 | S&P500 |
アップル | 10.8% | 7.0% |
マイクロソフト | 9.4% | 7.0% |
アマゾン | 5.3% | 3.4% |
エヌビディア | 4.3% | 2.9% |
メタ・プラットフォームズ | 3.8% | 1.9% |
上位5銘柄合計 | 33.6% | 22.2% |
ファンド交付目論見書(2023.12)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)交付目論見書(2024.1)
ナスダック100の上位5社だけで33.6%とS&P500よりも米国のビッグテックに集中投資できることがわかります。
このように米国のビッグテックの成長にかけるならナスダック100に投資しましょう。
S&P500より高いパフォーマンス
ナスダック100とS&P500の直近20年間のチャートを比べてみます。
値上がり率
ナスダック100(赤線):+1172%
S&P500(青線):+352%
結果、20年という長期で比べてみてもS&P500よりナスダックのほうが高いパフォーマンスとなっていることがわかりました。
しかも、1000%以上!S&P500もすごいですが、ナスダック100はさらにすごいパフォーマンスですね。
このようにナスダック100に投資することで一般的なインデックス指数であるS&P500の3倍近くのリターンを得ることができます。
金融ショックに強い
ナスダック100はハイリスクハイリターンな投資先というイメージですが、意外にもリーマンショックやコロナショックなどの金融ショックではS&P500より値動きが小さかったのです。
下の図はリーマンショック、コロナショック時のボラティリティ(価格変動幅)を示したチャートになります。
ボラティリティが高いほうが値動きが激しいということ。下のチャートでは水色線のナスダック100のほうがボラティリティが低いことがわかりますね。
ナスダック100が金融ショックに強い理由
- 金融セクターの比率が低く、直接的な影響が少ないため
- 財務状況が素晴らしい企業群であるため。負債に対し、現金を多くもっている
ナスダック100メインはおすすめしない理由 まとめ
以上、ナスダック100メインはおすすめしない理由をまとめました。
最後にこの記事で紹介した内容をまとめてみましょう!
おすすめしない理由①:値動きがはげしく、リスクが高い。
おすすめしない理由②:運用コストが高い。
上記の理由を考慮すると新NISAでナスダック100をメインに投資することはおすすめしません。
新NISAではナスダック100よりリスクの少ない、S&P500やオルカンなどのインデックス投資をメインにすることをおすすめします。
今回紹介したナスダック100に投資する場合はあくまでサブとして資産の2割以下で運用するようにしてください。
その方が、精神的にも安心して長期投資ができます。
新NISAでもっとも重要なのは相場から降りず、長期で居続けることです。それが最も再現性高く、勝率が高い方法なのでその点を考慮して、ナスダック100に投資してください。
おすすめのナスダック100投資信託については以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてくださいね。
最後にまだ新NISAを始めていない方は以下の記事でおすすめの証券会社を紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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